沈め!浮かべ!不思議な不沈子

 ペットボトルの中の風船に、「沈め!」と念じれば沈み、「浮かべ!」と念じれば浮かんでくる。これを作ればあなたも立派な超能力者だ。
 いえいえ、実はちゃんと自然の決まりで動いているのです。どんな仕組みになっているのか作って遊びながら考えてみましょう。

用意するもの

  • ペットボトル(炭酸飲料の物が良い)
  • ゴム風船(水風船に使うもの)
  • ビー玉(重りになるものならなんでもよい)
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作り方

  1. 風船にビー玉を入れます。
    風船を水でぬらすと入れやすいです。
    大きなビー玉を使うと入れにくいので、ちょうどよい大きさのものを選びましょう。
    空気を入れる前に、奥まで入れてしまいます。
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  1. 風船をふくらまして、ビー玉で栓をします。
    少し大きめにふくらませておきましょう。
    水風船は固いので、ポンプを使って空気を入れるとよいです。
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  1. やっと浮いているようになるよう、少しずつ空気を抜いて調整します。
    ビー玉の横をつまむようにすると少しずつ空気を抜くことができます。
    (2.の写真のような手つきで・・。)
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  1. 調整が終わったら、ペットボトルに風船を入れます。風船を入れた後、水が山盛りになるように入れ、ぎゅっと栓をすればでき上がりです。
    風船が入れにくいときには、指で押してください。
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  1. ちゃんと3.のように調整したのに沈んでしまったときには、ペットボトルの栓をゆるめ、ペットボトルを押して少しだけ水を抜きます。
    そして、空気が入らないようにして栓を閉めます。

     風船を使って作るのが難しいときには、ビニールのしょうゆさしを使うと作りやすいです。

 
遊び方

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ペットボトルを握ると中の風船が沈みます。

力をゆるめると、風船が浮かんできます。

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どうして沈んだり浮かんだりするのでしょう。その説明は、準備中です。

 

学習への応用

 3年「空気と水」

 3年の「空気と水」では、空気と水の性質の違いについて学習します。その中で、空気は押し縮めることができるが、水は変化が小さいことを知ります。
 不沈子は、この原理を応用したもので、沈んでいるときには風船がへこんでいることが観察でき、空気が縮められていることを目で確かめることができます。
 導入で提示すると子供たちに驚きを与えることができますが、これを手がかりに空気と水の性質を調べるのは難しいようです。
 学習内容の応用で不沈子を作ると、学習の内容を再確認しながら体感できるので有効なようです。
 水が一杯に入っているペットボトルと、空気が入っているペットボトルを握ってみるだけでも水と空気の性質の違いを体感することができます。

 

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