私たちの屋上トンボ池大漁だった岡野プールでのヤゴ採りだったが,ヤゴを教室前のベランダのコンクリートパレットに入れておくと共食いが始まった。その様子を見ている子ども達は,ヤゴが取れなかった小学校にも惜しげなく分けた。 しかし,共食いは続き,水も腐り始め悪臭がベランダに漂った。子ども達は自分が取ってきたヤゴを捨てるわけにはいかなかった。 「せっかく『救出』したのにヤゴがかわいそう。」「川に逃がしても,鯉が食べちゃう」ヤゴの行く末を案じ,考えた末,「私たちのトンボ池を作ろう」ということになった。 トンボ池の材料は,環境保全局からプラ舟・荒木田土を,下水道局からハマソイル(汚泥を焼き固めた培養土),大池公園から水生植物(4年生が体験学習で採集)を手に入れた。
そのまま2日干し,荒木田土が固まってから水を入れる。
植物が入り,水はきれいなまま保たれた。羽化したトンボが見られ,トンボ池として機能していることに子供たちも喜んでいた。今度は,この池に卵を生みにきてほしいという願いをもつようになった。 |