落ちているの花・その2

 桜の花を落とす犯人はこいつだ!

 ついに証拠写真を撮りました。犯人はこいつです。

ヒヨドリ
ヒヨドリ

 そう、犯人はヒヨドリだったのです。

 では、どうしてヒヨドリは桜の花の付け根を切り落としていたのでしょう?

 花の付け根部分には、蜜を出す腺や実になる部分(子房)があります。小さな花に、大きなくちばしを突っ込んでもなかなか蜜を吸うことができません。そこで、外から食べてしまうことを思い付いたのでしょう。
 以前、くちばしを花粉で黄色くしながら、桜の花にくちばしを突っ込んで蜜を吸っているヒヨドリを見たことがあります。そのころは、桜の花は、あんまり落ちていませんでした。桜の花の付け根を食べることは、ここ何年かで、ヒヨドリ自身が学習していったのかもしれません。
 まぁ、ヒヨドリも生きるために必死で食べたことですから、許してあげましょう。

 それにしても、一時の慰み物にするために枝を折る人間は許せない。桜は、人に枝を折られるために花を咲かせているわけではないのだから・・。

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